羽生結 弦 ベスト 演技

相対性理論 ギター 音作り, 鍵山優真、自己ベスト270・61点で堂々3位「すごくいい演技」 [ 2020年2月9日 15:38 ] フィギュアスケート 羽生結弦、男子初“スーパースラム”への歩み ソチオリンピック後、羽生選手に惹かれて始めた応援ブログです、また、2018年2月に夫婦間生体腎移植をしましたので、その経過についても、時折書いています。 引用:nhk news web. }); フィギュア / figure 羽生結弦 / Yuzuru Hanyu 連載:The Best Shots of Sportsmen in 2018. プロ ドローン 上場, jQuery(this).next('.st-slidebox').stop(true, true).slideToggle(); キッズスペース 美容院 名古屋, プロ ドローン 上場, キッズスペース 美容院 名古屋, jQuery(".st-ac-box ul:has(.cat-item)").each(function(){ 羽生結弦、平昌オリンピックで叫ぶ! ... 演技終了のポーズを決めた羽生結弦は、笑顔のあとにこちらを向いて、「どうだ! ... ──2018スポーツ名場面ベスト10 Vol.01. 羽生結弦選手・野村萬斎氏の中国での人気の理由を調査【中国の反応】 羽生結弦① 2012年fp 「ロミオとジュリエット」part1フィギュアスケート名演技集 海外の反応; プルシェンコの息子サーシャ君、羽生との2ショット「ぼくのヒーローと」 海外の反応 vertical-align: -0.1em !important; しかしさすがは羽生選手、そういった感情をこの演技に持ち込むことなく、むしろ良い形で影響したようにさえ見えました。, この演技は、カナダで行われた会場には震災と関係のない外国人も多かったためか、辛さや悲しみを前面に押し出すような演技にはなっておらず、とても穏やかで丁寧に、優しく、羽生選手の持つ深い思いやりと、震災に対する真剣な感情が伝わってくる演技で、激情はあえて抑えて演じてあるように見えましたが、その分細部にまで神経が行き届いていて、非常に美しくもカッコイイ演技となっています。, グランプリシリーズ最初の試合でしたが、羽生選手のこのエキシビション演技にかける想いや本気度が、本当に良く分かった回でした。, 震災とは関係のなかった方たちの心にも、あるいは、日本から遠い国々の人にも、自然にその思いが伝わり広がっていくと思われるような、多くの人に受け入れられる形の演技になっていたため、羽生選手の本来の願いが実現されるという観点から見ると、文句なしに素晴らしい出来のレクイエムになっていたと、私は個人的には思いました。, 特にこの映像は、「本当に美しい」という言葉がピッタリで、画面に映り込んだ背後の光や、虹色の光彩までもが、心を込めて丁寧に演じる羽生選手を包み込み、その未来を、まるで神様が祝福しているかのように私には見えました。, この後、現地会場の外では、なんと本当に、地平線から地平線までの巨大な半円の虹が見られたそうですから、, この時の試合結果は2位に終わったものの、私はこのレクイエムを見た後で、非常に強い希望を感じました。, そしてこの大会の後から、羽生選手は、歴代最高得点を更新する演技を連発させることになっていきました。, これらの演技が、演じて下さった、羽生選手自身の心の癒しにもつながっていたら、嬉しいですね…!, (Phillippians 3:20   Today's English Version), 五輪金メダリストになった翌シーズン(羽生選手・大学2年)のフリーだった、「オペラ座の怪人」です。, 羽生選手は、中学生の頃に音楽の授業で「オペラ座の怪人」を見せられて、その音楽を聞いてから、, 「いつかこれで滑りたい!とずっと願っていた」そうで、19歳から20歳へと、成人を迎えるこの五輪の翌シーズンに、ついにそれを実行に移します。, しかし、五輪・世界選手権直後からも、休みなく数え切れないほどのアイスショーをこなし、, あらゆる取材やら番組やらCMやらで驚異の多忙スケジュールをこなしたこのシーズンは、, グランプリ・シリーズの最初の中国杯の6分間練習で、中国の選手と激しく衝突するという氷上での大事故に見舞われ、, 中国杯、NHK杯、全日本選手権、そして世界選手権に至るまで、あらゆる試合で、「出場すら危ぶまれるような」状況がひたすら続く、大変に困難の連続のシーズンとなりました。, また、年末の全日本選手権後には、尿膜管遺残症で直ちに手術・入院となり、成人式を入院中に迎えた羽生選手。, あまりにも有名になりすぎて多忙を極め、休むこともなく無理をしてきた羽生選手に、神様は「強制休暇」を取らせたかったのかもしれません。, 羽生選手にとっては、色々な意味で、決して忘れられないシーズンとなったことでしょう。, この演技のベストと私が思うのは、そんな激動のシーズンのラストに演じてくれた、「国別対抗戦」での演技です。, この日本語解説では、羽生選手が試合前に、今シーズンのあらゆる経験を、「自分にとっての宝物」と語ったことが明かされます。, ここにくるまでの羽生選手の、このシーズンでのあまりにも大変な、困難の連続だった日々を思い出すと、, この演技は本当に、羽生選手が、シーズン中に起きたすべての出来事、そこから得られた「宝」としての思いを詰めて、全身全霊で演じてくれたことが伝わってくる、そんな気迫とスピード感に溢れ、羽生ファントムの 切なさと強い思い、優しさと感謝までもが感じられる、素晴らしい演技でした。, 技術的には、冒頭の4回転サルコウが非常に素晴らしく、流れもあってカッコ良かったです。, 次の4回転トウループが3回転になり、その関係で後半の「3回転アクセル+3回転トウループ」を、後続ジャンプを「2回転トウループの両手上げ」に変更しています。 羽生選手の両手上げジャンプがとても好きな私は、この変更は逆にちょっと喜んじゃいました。, 結果的には、多少のとっさの変更があったものの、流れが全く途切れることもなく、とても完成度の高い演技となりました。, 羽生選手はシーズン最初から、ファントムのその表側のイメージとは違った、「本当はピュアな面」をあえて表現したいのだとのことでした。, 「僕なりのファントム」を追求した結果が、それだというのなら、そこには羽生選手らしさが一番出てくることでしょう。, 複雑な性格設定で、解釈が多様で、様々なバージョンの存在するミュージカルの「オペラ座の怪人」のファントム役の中でも、あえてそういう側面をテーマにして強調したかったという羽生選手。, その人気の秘密は、そういうところにもあるのだろうと思わされたシーズンでもありました。, 闇の世界で育ち、本当の愛を知らないファントムは、誘惑・洗脳・強制支配でクリスティーヌを得ようとしますが、間違ったやり方では、それは叶わないことに気付きます。, クリスティーヌの思いを知り、愛の片鱗を垣間見て、最後に身を引く決意をしたファントム。, 世界選手権で2位という非常に悔しい結果に終わり、演技にも思い残しをしていた羽生選手が、急遽国別対抗戦にまで出場することを決め、この演技に、シーズンすべての想いをぶつけ、昇華させ、やっと本来の羽生選手が戻ってきたかのような印象がありました。, 二つ目の4回転トウループが3回転になるなどの変更もあり、技術的には羽生選手には多少、不本意な形で終わったとは思うのですが、, この演技終了後のインタビューで、演技中、最後、仮面を外してトラベリング・キャメルからコンビネーション・スピンに入る直前の時に、羽生選手が何か口を動かしていたそうなのですが、その時の羽生選手の答えによれば、なんと、『気持ちが入り込んでいて、クリスティーヌに向かって、「バイバイ…」と言っていた』のだそうです。, バ… バイバイ…  …まあ、なんて現代的で、ある意味ドライで素直で若々しいファントムなのでしょうか…! (笑), 今後、5~10年ごとに、羽生選手にこの時の言葉について振り返ってどう思うか、是非聞いてみたいなと思った私です。(笑), ミュージカルの「オペラ座の怪人」で、主役のファントム役をされるのは、ほとんどが50歳前後の方々が選ばれるらしいのですが、その理由が、ちょっとだけ分かったような気がしました。, ちなみに、本当のミュージカルで、「断腸の思いで」身を引く決意をし、本音を隠して苦しみ悶えながら、クリスティーヌに別れを告げるファントムのセリフは、搾り出すような声での、「Leave me alone…!」(…放っておいてくれ! または、一人にしてくれ!)なのでした。 (笑), 次にご紹介するのは、このシーズン中のベストスコアを記録した、グランプリ・ファイナルの時の演技です。, この2か月前の中国杯で、かなりの重傷を負った羽生選手は、思うように身体が動かない中で、本来の実力とは程遠い状態で、, 特に殆ど練習できずに迎えたNHK杯では、現役五輪王者としては悔し涙を流したくなる、4位という結果を真摯に受け止めてみせた羽生選手。, しかし、「上位6人」のうちの、最後の一人枠としてギリギリで、なんと奇跡的に出場できることとなった、グランプリ・ファイナル。, 屈辱的な結果だったNHK杯から、わずか1週間程度の練習でしたが、相当ハードな練習をこなして、, 多くの人を予想を裏切る、驚異的な復活ぶりで、堂々の優勝を果たしてみせた時の演技です。, この直後から、尿膜管遺残症の痛みに今度は苦しめられることになり、既にこの演技の時には兆候があったようですが、, そんな様子は微塵も見せず、むしろ滑れる喜び一杯で滑り、怪我の後遺症も忘れる勢いで高難度ジャンプも次々と跳んでいく羽生選手からは、, 見事なまでに「オペラ座の怪人」というタイトルを、「アッパレ座の超人」に書き換えた、羽生選手の超人的復活演技でした!, 血がついて落ちなくなったという最初の衣装は使えなくなり、初めて、シーズン途中での衣装の完全なるデザイン変更が見られた点も、初めてのことでした。, 最初の衣装も非常に個性的でしたが、NHK杯から使われたこの新・衣装は、今までどんな選手がやってきた「ファントム」とも全然違い、, しかし同時に王者の風格と品格の漂う、目を見張るようなカッコ良さで、私はとても好きでした。, このシーズンから、フィギュアスケートは、それまで禁止されていた、「試合でのボーカル曲解禁」となり、そういった音楽の使用面でも、大きな変化と難しさが感じられたシーズンでした。, 音楽の中で挿入されるボーカルや使われる歌詞の影響力というのは、良くも悪くも、深い意味でも、決して軽視すべきではないなと、私は個人的には強く感じられたシーズンとなりました。, 最後に、脳震盪のリスクについて、私が記事でまとめたページをリンクしておきます。http://blog.goo.ne.jp/hananinarouyo/e/b21e63eb49ca022355fecc62a1be353b, さらに、2015-2016シーズンをもって、脳震盪のリスクから、引退を表明することとなった、ジョシュア・ファリス選手のインタビューとその思いを、, 「たらのフィギュアスケート日記」のたらさんの翻訳で読めるページを、ご紹介しておきたいと思います。こちら→http://taranofsdiary.jugem.jp/?cid=48, 羽生選手が今日も、フィギュアスケートを滑れる状態にあれますこと、そして、氷上の大事故であったにもかかわらず、無事に命が守られましたこと、, どちらも、決して「当たり前ではない」ことを改めて思いながら、心より感謝したいと思います。, 羽生選手の心がこのシーズンの事故のトラウマから守られ、その未来に、大きな祝福と絶大な守りがありますように・・・!, ソチ五輪シーズン(大学1年シーズン)の、フリー演技だった「ロミオとジュリエット」です。, 羽生選手は、ショート「パリの散歩道」と、フリーはこの「ロミオとジュリエット」で、ソチ五輪での金メダルを獲得しました。, また、グランプリ・ファイナルで優勝し、世界選手権でも優勝し、3冠王となった時の演技でもあります。, 2012年の世界選手権で、歴史に残る名演技とまで言われた、「ロミオとジュリエット」(高校2年時)とは、違う映画の音楽を使って、またもや「ロミオとジュリエット」をテーマに選んだのは、震災を含めたこの4年間を総括したものにしたいと強く願った、羽生選手の強い思いからくる、こだわりでした。, 羽生選手は、最初は「オペラ座の怪人」をフリーで希望したことが翌年に判明しますが、話し合いの結果、こちらに落ち着きます。, この時の羽生選手はまだ10代でしたので、より大人っぽさの要求される「怪人」ではなくて、「ロミオ」の方がより合っていたと思いますし、, 五輪シーズンの初めに、フリーが再び、音源の違う「ロミオとジュリエット」だと聞いた時は、「良い選択をしたな」と思って、ワクワクさせられました。, このシーズンの演技のベストを選ぶのはちょっと悩むところなのですが、最も印象に残っているのは、, やはり、オリンピック直前の12月のグランプリ・ファイナルで、初優勝した時の演技です。, グランプリシリーズの王者を決めるこの「ファイナル」の直前の「フランス大会(エリック・ボンパール杯)」では、最初の4回転サルコウで、氷の溝にエッジが引っかかり、ジャンプが抜けて1回転になってしまうという最悪のスタートとなり、次の、最も得意で絶対的な得点源だった4回転トウループでも転倒し、冒頭の2種類の4回転を両方とも失敗してしまうという、まさかのアクシデントに見舞われ、得点でも非常に痛い失点となってしまいます。, そのショックや焦りが影響したのか、やや精彩を欠き、チャン選手と得点でかなりの大差をつけられてしまい、順位は2位ではあっても、演技内容としては完全に失意に終わってしまった羽生選手。, 長年の夢だった五輪金メダルへ向けて、危機感を感じた羽生選手は、「ライバルを意識しすぎた演技になってしまった」と反省し、そこから立て直すために、その後は自己分析も含めて、相当必死で努力したようで、この時のファイナルの演技ではその努力が実り、それまでの2大会とは全く違った、快心の演技となりました。, 冒頭のサルコウは転倒したものの、前回の反省から、ミスを引きずらずに自分自身の演技に集中し続け、最初から最後まで目を離せないような、心に響く、素晴らしい演技となりました。, 特に、一つ一つの動作が丁寧で、思いが伝わってくるようになり、後半での「表現面」が格段に良くなっていました。, この演技の後半で、特に際立っていて印象に残るのは、羽生選手がロミオとして表現してくれた、まっすぐな思いというか、透明感、ピュアさ、みたいなものです。, これはどう見ても、羽生選手本人が持っているもの、その良さが、ストレートに出たように思うのです。, 男女の枠を超えた幅広い技術力を持つ羽生選手の長所と、表現や音楽とがとても合っていて美しく、このシーズンのロミオでは初めて、惚れ込むような気持ちにまでさせられたのが、この時の演技でした。, 高校2年時のロミオとは、強調点のまた異なった、「より繊細で情緒的なロミオ」になっています。, ショートの「パリの散歩道」と、このロミオとのイメージの対極性から、羽生選手のもつ多様な側面が表現できたと思いますし、, 選手としての驚くべき守備範囲の広さ、底知れない可能性の大きさが、より良く示せたのではないかと思います。, 羽生選手本人の個性とロミオのイメージとが、一番良い形で、理想的に融合したように見えたのがこのグランプリ・ファイナルでした。, 羽生選手が自分で自分に小さく拍手するときは、自分でも納得できた演技の時ですので、見ていてとても嬉しく思いましたし、, ショートとフリーの両方を揃えて、なおかつ優勝してくれた、文句なしに素晴らしい大会となりました。, 得点が発表されたとき、羽生選手はちょっと高すぎると思ったようで、首を振っていますが、私は、上に書いてきたように、, この回で特に、演技構成点が過去最高評価になったことは、当然の結果だと思って納得していました。, なぜなら、旧ロミオ(大震災後・高2時のロミオ)は「歴史に残る不動の評価」を獲得したほどに長所を発揮できましたけど、, この新ロミオでは、グランプリ・ファイナル前までは、羽生選手はその良さを全然発揮しきれていなかったのですが、, この回でやっと発揮できただけでなく、新ロミオで初めて、惚れ込むような、素晴らしい演技を見せてくれたと思ったからです!(笑), 羽生選手のトレードマークになりつつあった、普通は男子選手はできない「ビールマン・スピン」「レイバック・イナバウアー」もかなり美しくなって時間も長くなり、プログラムのイメージとも合って、とても印象に残った回でした。, (この時も、既に実力は十分過ぎるほど凄かったのですが、まだソチ五輪で金メダルを取る前なので、今と比べれば世間からの注目度や知名度も全然異なり、騒がれ方も全く違っていた時ですので、なんだか懐かしく思い出します。), 完全にロミオだけのイメージで作られていた、高校2年時(震災直後シーズン)のロミオの、男っぽい衣装と比べると、, この時の衣装には、デザインにジュリエット要素も含まれているようで、甘く繊細でロマンティックなイメージがありますが、, 演技そのものを見ると、特にジュリエットを演じていると思われる箇所はないように感じられ、やはりロミオの視点で振付されているし、羽生選手もそのつもりで演じているように思うのですが、, あえていうなら、「ロミオとジュリエットの双方の思いが一つになった様を、この衣装が表現している」ようにさえ私には感じられ、, ショートの「パリの散歩道」では、団体戦・個人戦ともに素晴らしい演技で、特に個人戦では史上初の100点越えという大活躍を見せましたが、金メダルの期待のかかったこのフリーでは、演技開始直前に、今まで見たことないほど深く深呼吸する羽生選手が見られ、相当なプレッシャーがかかっていたことがうかがえます。, 直前の公式練習では、冒頭の4回転サルコウは成功していたものの、五輪本番では、失敗してしまいます。, その後の4回転トウループは成功しますが、なんと、その直後の3回転フリップで、ご本人さえも想像できなかった、まさかのステップアウトとなります。, (この冒頭のジャンプの連続のところの音楽は、映画では「不安や焦り」「パニック」を表現した音楽なので、この曲を聞きながらジャンプを成功させるのは、そもそも難しいだろうと私は思うのです。, これと全く同じ曲を使用した、トリノ五輪の時の女子・サーシャ・コーエン選手(アメリカ)のフリーも、同じように本番で冒頭のジャンプを2度失敗してしまいましたので…。), ここから、羽生選手本人の頭も真っ白になってしまったそうで、その後はほとんど覚えていないそうです。, 多くの羽生ファンも、この時ばかりはきっと、頭が真っ白になりかかったのではないかと想像します。, 私も必死で祈りながら、羽生選手のロミオより先に、自分の息のほうが止まっちゃうのでは、というほどの気分で観ていました。, しかし、この演技の特筆すべき凄いところは、これによって羽生選手が我を見失い、頭が真っ白にまでなって、「本来の羽生選手らしさを完全に失った」ことで、逆に、シーズンの中では最も「ロミオっぽい」演技になった、という運命的な点です。, とてもハラハラと観ながらも、途中から、(あ、これは本当のロミオだ…! 羽生選手が本当にロミオになっちゃった!)と思ったのを覚えています。特に、ラストの方の天を仰いでみせる動作の前後が圧巻です。, ジャッジスコアでも、演技構成点の「解釈」だけは、シーズン中で最も高得点になったのは、まさにこの点だろうと思います。, そもそもロミオというのは、普段の羽生選手が見せるような、分析力の高い、冷静沈着で理性的な面の目立つ青年ではありません。(笑), 暴走して罪を犯し、恋に落ちて我を忘れて舞い上がり、一気に結婚して燃え上がり、突き落とされて嘆き、失意のどん底でジュリエットは死んだと思い込み、両家の反対を乗り越えて愛を貫くために、いらないはずの悲劇を迎える…, このソチ五輪の演技は、本当に「ロミオとジュリエット」のような、驚きと緊迫の展開を演技中に見せ、, 羽生選手本人をも、コントロール不能に思えるような運命的な流れの中に引き込んでいっただけでなく、, まるでロミオとジュリエットのあらすじのような、予想外の激しい展開になっていきました。, ショートを終えた羽生ロミオは、長年恋い焦がれ続けたジュリエット(=「金メダル」)と念願の相思相愛を目の前にして、, まさかのミスにより、このジュリエットは一度、羽生ロミオの手からすり抜けて、残酷な「仮死状態」となってしまいます。, 幼いころから恋い焦がれ続けたこのジュリエットを、目の前で完全に失ったと思い込んで失意に落とされた19歳の羽生選手。, しかし、銀メダルの覚悟を決めた途端、直後に滑ったライバル・チャン選手の、まさかの3度のミスにより、なんと仮死状態だったジュリエットがいきなり息を吹き返して、羽生ロミオの腕の中に舞い戻ってきます!, 展開の激しさはそのままに、原作とは「最後だけが違う」という、考えられる限りの「最高の結末」で、ソチ五輪における、羽生選手の「ロミオとジュリエット」劇場は幕を閉じ、羽生選手はソチ五輪で、史上2番目に若い19歳で、念願の金メダリストとなりました。, 決して快心の出来ではなかったことから、「理想の演技」「ノーミス」という目標を目指し、, 五輪でさえも、「僕にとっては、一つの試合に過ぎない」などと言って、さっさと前を向き、, この辺はもう、羽生ファンとしては事前の「予想通り」でもあり、「期待通り」でもあり、, 「さすが羽生選手」「これが羽生選手」という感じで、本当にありがたかったですし、とても頼もしかったですね!, もし、ソチ五輪で満足し切って、そのまま引退されたりしたならば、少なくとも羽生選手の演技がまだまだ見たい羽生ファンとしては、金メダルの喜びも、あっさりと半減してしまっただろうと思うので、, 五輪で金メダルをとってもなお、フリーで、先へとつながる課題を残したことは、羽生選手にはちょっとだけ申し訳ないながらも、ファン目線から見ると、「この上ない完璧なシナリオ」「神の采配」にさえ、私には思えました。, 羽生選手はこうして、五輪直後からまた、本番で成功できていなかった、4回転サルコウの練習を重ねます。, その結果、シーズン最後の「世界選手権」で、サルコウを含めた2種類の4回転を跳んで優勝した時の、「ロミオとジュリエット」が、こちら。, SPでは失敗があって3位と出遅れていただけでなく、この大会で絶好調だった町田選手の大活躍により、逆転優勝を狙うには、もはやノーミスしかないという状態にまで追い込まれた羽生選手は、持ち前の闘争心に激しく火が付いたようで、, この時は、表現面では「ロミオ」というよりも、「アスリートである羽生選手そのもの」が前面に出た印象の、ややアグレッシブな演技となりました。, 特に後半は、苦悩する繊細なロミオというよりも、どう見ても、「いくぞ!」「跳ぶぞ!」「勝つぞ!」という声でも聞こえてきそうな感じの、凄い闘志に満ちた、やたらとたくましいロミオ… いや、ですから、これはもう完全に羽生選手です。(笑), 最後のポーズまでバシッと決めてきて、それ自体はカッコよく、それまでと比べても、強さやたくましさが目立った、見事な羽生選手そのものの演技ではありました。, ここでも、ソチ五輪とは違った形で、金メダル・ジュリエットとハッピーエンドになって、羽生選手は初めて、「世界選手権王者」のタイトルまでもを、手に入れます。, こうして羽生選手は、震災のシーズンに思い入れのあった「ロミオとジュリエット」というテーマを、, ソチ五輪シーズンでも違った形で表現し、長年の夢であり、念願の目標の一つだったことを達成していきました。, 男子シングルの「五輪金メダリスト」、「グランプリ・ファイナル 金メダリスト」そして「世界選手権王者」という、「3冠王」に、19歳の若さでなり、, 羽生ファンとしては、これ以上期待できるものはないというほどの最高の結果を出して下さったと思っています。, 東日本大震災により、一度は、スケートをやめようかというほど悩んだという羽生選手が、, ソチ五輪金メダリストを含め、19歳にして3冠王にまでなっていった姿は、多くの人に、強い励ましと大きな希望を与えてくれたと思います!, さらに先にある、もう一つの夢へ向けて、これからも一歩一歩、希望をもって頑張って下さいね!, 今年はファンタジー・オン・アイス幕張の出演もなくなったことで、落ち込んでいる羽生ファンも多いと思いますので、, 燃えるような情熱と力強い励まし、希望と優しさ、深い思いの込められた、羽生選手渾身の演技「Believe」です!, シェネルさんの生歌と共に滑ったもので、その渾身の表現が特に素晴らしくて思わず目を見張り、多くの人を驚かせました。, この演技の凄いところは、羽生選手が本来持っていたと思われる、まさに「燃えるような情熱」が、, この演技の振付師は、宮本賢二さんですが、彼に特徴的な「流れるような」美しいラインが存分に活かされていて、, もともと驚異的に柔らかい羽生選手の特徴が自然に活かされて「美しさ」が際立っているだけでなく、, 羽生選手が曲と共に感情を込めて、スピードも緩急もカーブも自由自在に、そして渾身の力を込めて滑ってくれているため、, 歌詞がそもそも、とても励ましと希望に満ちているし、シェネルさんの歌声もかなり迫力がある素晴らしさなのですが、, その「歌の力」を何倍にも増幅して伝えてくれたような凄い演技で、羽生選手の長所が存分に出ています。, 何より、羽生選手が心から嬉しそうに、試合とは違って、技術の失敗などを気にすることもなく、本当に気持ちよさそうに滑っているので、その喜びが見ている側にもヒシヒシと伝わってきます。, 衣装は、オレンジ色と白のグラデーションに、青い石が腰元に光っていて素敵ですが、羽生選手には珍しい色のため、, 「非常に優しく、淡い色」に変化して見えたりするところが、今までになく凄い点だと私は感じ、感動しました。, 歌詞と共に、荘厳で希望に満ちた「夜明け」「朝焼け」の空の色を感じさせるこの衣装は、, 緩急自在でスムーズに流れるスケーティングと、羽生選手の内から溢れるような躍動感が、, 「情熱」「力強さ」だけでなく、「優しさ」をも伝えてくれる役目を果たしていて、総合的に見て、とても素晴らしい出来になっていると思います。, こちらは、上の幕張公演の時のものよりも、どちらかというと優しさと穏やかさが光る印象だった、静岡公演の時の演技。, この映像は、せっかくの演技が切れてしまっていたり、カメラワークがちょっと残念なところがありますが、それでも、伝わってくるものはしっかりとあります。, 1年前に 羽生選手が贈ってくれた、力強い希望と励ましの思いが、広がっていきますように…!, 最高おススメ演技、その16は、シニアデビュー年(高校1年時)のエキシビション・プログラムだった、「Vertigo」 です。, これは、羽生選手が恥ずかしがって少々抵抗を見せていたことがあったので、載せないでおこうかと思っていたのですが、, 昨年発売された切手集の中で、「若干恥ずかしい思い出もありますが」といいつつ、「カッコイイ プログラムなので大好きです」とコメントした羽生選手。, いや~もう、羽生選手は!(爆笑) よりにもよって、なぜこれを・・・! 面白すぎますよ!, ・・・と、言いたいところですが、いやいや、 「本当に多方面に気を遣っているんだな…」と しみじみ。, しかし、私としてはこれをもって、羽生選手からの事実上の 「これを宣伝してもOK!」の許可が出たようなものだと勝手に判断させて頂きまして、ここに改めて堂々とご紹介したいと思います。, さて、このプログラム、「Vertigo」は、U2 というグループが歌っているのですが、これを選んだのは、当時のコーチ兼振付師の、阿部奈々美先生。, そして、注目したいのは、これを選んだ理由が、U2(ユーツー)と、羽生選手の名前「ゆづる」の愛称、「ユヅ」が、似ているから、とかいう、, ネット上でおやじギャグを連発しているという、どこかの羽生ファンでさえ、猛烈にビックリしたというほどの、まさかのオヤジギャグな理由!!, ああ、さっそく「Vertigo」(めまい)が起きてきたわ・・・ というアナタ様には、覚悟をもって(?)この演技を見て頂きたいと思います。(笑), 最初におススメしたいのは、衝撃の2010年NHK杯の時の演技。 元気一杯の15歳です!   ↓ ニコニコ動画 (動画主様、拝借します!), これをやる羽生選手を初めて見た時の私の感想は、まさに、「度肝を抜かれた!」 の一言に尽きます。, ショートの「白鳥の湖」で、驚異の表現力と柔軟性、集中力、美しさを、そして、フリーの「ツィゴイネルワイゼン」では、15歳にしてまさかの4回転トーループを成功させるという、驚きの技術力と才能、将来性を、シニアデビュー早々で見せつけてくれた羽生選手。, ところが羽生選手は、試合の時の、白鳥やツィゴイネルワイゼンをやったのと同じ人だとは思えないような、クラシック路線とは真逆のロックに合わせ、衣装も表情も、完全に別人モードでご登場。, 試合のプログラムとは真逆に、直線的で硬い動きを駆使しながら、最初っからエネルギー全開で滑りだしました。, しかも、こんなロックな曲の中でまで、まさかの「レイバック・イナバウアー」を堂々と、「ヘ~イ!」っていうノリでやってくれちゃった羽生選手。, それまで、「レイバック・イナバウアー」というのは、優雅さの代名詞だと思っていた当時の私の驚きと言ったら・・・ とても言葉に表せません。(笑), しかも直後に、ハイドロブレーディング(hydroblading, 略してハイドロ、羽生選手はハイドロブレードと呼んでいるようです)を見事にこなして魅せ、その後に、女子の象徴・ビールマンスピンまでもを、エキシビションの中でまでやってくれるサービス精神の満点さと、そのやる気。, レイバック・イナバウアーと、ハイドロブレーディングと、ビールマンスピン、驚異の柔軟レベルのシットスピン等を全部一つのプログラムでこなしてくれちゃう男子選手は、羽生選手が初めて。さらに15歳で既に4回転も跳べるとか、もうあり得ない!という感じで…。, 羽生選手はそれらを当たり前のようにこなし続けてきたので、今では驚かなくなった人も多いかと思いますが、これって異常事態だったんです。, まだ15歳だとは言え、さすがはプルシェンコ選手に憧れ続け、プルシェンコ選手につぐ若さで世界ジュニア選手権の王者になった羽生選手、最後には、そのプルシェンコ選手が得意だった、まさかの「高速・頭ブンブンふりスピン」(笑)まで披露。, 技術的には、男女の枠を軽く超えながら、私が好きな技を次々と素早く、「出し惜しみせずに」 息もつかせぬ勢いで見せてくれた羽生選手に、, もう驚きすぎて目を真ん丸にして、「あぜーん、呆然、ぽか~ん」みたいな状態だった私でしたが、, 終わってみたらなんだか凄く楽しくなっていて、「いや~!今、ものすごいものを見たわ!」という、今までにない満足感で一杯になっている自分に気が付いて、羽生選手の凄さに驚嘆しました。, まさに色々な意味でVertigo (めまい)」を起こすようなプログラムを披露してくれた、15歳の羽生選手。, その凄い才能と、多彩なプログラムをこなせる変貌自在性は、やはり「プルシェンコ選手」を思い出しますが、さらに柔軟性が高いという特異性により、「今までの常識を完全に超えた」選手だという印象を決定づけてくれたのが、このプログラムでした。, それは、「たとえ複数のプログラムをもってしても、とても見せきれないであろう程の羽生選手の才能や本当の凄さを、, なんとしても、エキシビションを使って、世間に少しでも示しておきたいと願う、コーチ&振付師の強い意志」————みたいなもの。, 基本的には、背伸び気味の振付の入ったプログラムよりもは、年齢相応なもののほうが、本当の魅力が出るからより良いと思っている私ですが、, このプログラムの、普通じゃない技の詰め込み具合を見て、この少年に対してどれほどの期待がかけられているのかがよくわかりましたし、また、それを出来ちゃう羽生選手を見て、感動せずにはいられませんでした。, 同時に、あまりにも意欲的に見えた、羽生選手の演技に対する姿勢についても、試合のプログラムに続いて大いに衝撃を受け、, そんな、見たことのないほどの才能が「溢れるように光り輝いていた」15歳の少年に、ただただ圧倒されたというのが、当時の私の正直な感想です。, 次にご紹介するのは、フリーで4回転トーループを決め、初出場の16歳なのに2位となり、銀メダル獲得した、2011年4大陸選手権の時のエキシビション。, さて、この演技で私が個人的に一番おススメなのは、2011年ネーベルホルン杯のエキシビションの、次の演技です。↓, さすがに何度もやってきて慣れているのか、あるいは年齢が少し上がったせいか、落ち着いて演技していて無理がなく、余裕が感じられ、コケてもそれさえも演出にしてしまうような絶妙な対応は、さすがの一言です。(笑), 一つ目のジャンプ、アクセルを珍しく失敗してしまいますが、その失敗の仕方が、なんと両足を180度開脚して氷の上をクルクルと滑り、回転しながらまた起き上がっているという・・・, 男子にあるまじき、驚愕のレベルの柔軟性をここでも発揮してくれて、なんとも貴重な一瞬を見せてくれました。, 次のものは、同じ演技を、違う角度から撮影されたものです。 上の動画よりもは、よりアップで、羽生選手が見られます。, 観る角度によっても、同じ演技や技を見ても、印象が少しずつ異なってくる、そんな 「楽しさ」を 味わってみるも面白いかな、と思います。, 2015年 ファンタジー・オン・アイス幕張で、20歳になった羽生選手が、久しぶりに 「新・vertigo」として、演技してくれました!, かつて私を驚かせた、「ヘ~イ!」というノリが斬新だったレイバック・イナバウアーを、これまた、「ヘ~イ!」というノリだけはそのままに、ユヅ・ランジとでも言うべき「へ型・変形ランジ」の新型(手の位置を上と横)に変更して新たな魅せどころを作り、さらにはビールマン・スピンを取りやめてあります。, 腰の負担を減らし、なおかつ、より「男っぽさ」を本気で追求した形の演技になっています。, 男女枠を軽く超えてしまった軽快で全力な天才少年の演技ではなく、成人して力強くなり、余裕と安定感を感じさせつつもパワフル、という演技です。20歳になった身体のことを考えれば、ビールマン・スピンを避けて正解だろうと思いますし、これはこれで素敵ですし、とてもカッコイイですね!, 途中、かつてのプルシェンコ選手とそっくりのポーズをとって休止をしてみせる、過去にはなかった箇所は、その場にいたプルシェンコ選手へのリスペクトを表したのではないか思います。, 途中で投げキスが投入されていますが、うっかり見逃しそうになる素早さだったので、「日本人による、不自然な投げキッス絶対反対派!」の私としては、とりあえず、「ぐ、ぐう・・」とだけ言っておきます。(笑) (←ぐうの音はとりあえず出た(笑)、という意味!), こちらが、終了後のインタビュー ↓   (動画前半はVertigoなので、動画後半がインタビューです), 「ちょっとした男の色気というか、大人の色気というか、そういうものを出せれば」と・・・ 羽生選手から珍しく「色気」発言が飛び出します。, 「まだ恥ずかしいですけど」「でも、恥ずかしさみたいなものは克服できたかなと思う」と、揺れる男心(?)を表明しますが、相変わらずまだまだ恥ずかしかったようで、質問されると、「そこはあまり触れてもらいたくないところなんですけれども」と、インタビューで再び大いに照れ笑いしながら答えた羽生選手。, 「止まっている写真」はOKだったけど、「動いているオレ」の恥ずかしさは、また全然別物だったようです。, ここからは、打って変わって、このEX「vertigo」が、本当は、かなりシリアスな内容の歌詞であることをご紹介したいと思います。, 五輪2連覇するまでも、した後も、羽生選手は大変な状況を駆け抜けて来ましたが、今日のような羽生選手の未来を予告していたかのような歌詞内容。, 頂点に立つことで、知らなければ良かったと思うような世界の実態が見えてしまい、知り、嘆く。でも、悪魔の支配下への強烈な悪魔からの誘惑を拒否し、本物の神にのみひざまずき、従う宣言をして終わっている歌なのです。, 途中で出てくる歌詞は、聖書の中でも有名な、悪魔がイエスを誘惑して、自分の支配下におさまるかを試した時のセリフそのままがわざと使われていて、つまり、悪魔の戦略を聖書が暴露している箇所なのです。, 更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。すると、イエスは言われた。「退け、サタン。「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」と書いてある。」そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。, この歌の主人公は、その「イエスが受けたのと同じ誘惑」を、悪魔から受けたことを示唆しています。, そして歌のラストで、本当の愛を教えてくれた存在、Your loveの、Youとは、十字架につけられて自分の罪を身代わりに背負ってくれた神、イエス=キリストを指します。, 自分は、「あなたにだけひざまずく」、つまり、悪魔ではなく、愛を教えてくれた本物の神、イエス=キリストにのみひざまずき、従って生きていくことを宣言して、悪魔の誘惑を退けて終える歌が、この「vertigo」なのです。, だから、当時、選んできた阿部コーチはすごいな、と私は内心思ってました。(笑)(勧めたのは阿部コーチの旦那様で、スケート靴のブレード職人として羽生選手を支えていた吉田さんだったそうですけど。), フィギュアスケートの天才少年の未来を暗示し、しかも神への徹底服従と、悪魔への高らかな勝利宣言で終わっているこの歌を、シニアデビュー年に全力で滑っていた羽生選手の姿を、私は決して忘れないでしょう。, 当初このページを書いた時は、まだ書くべき時期と思っていなかったので、あえて歌詞の意味の詳細に触れるのは避けてきたのですが、ついにその時期が来たかなと思い、追記しました。, 最高おススメ演技 その15 は、羽生選手がカナダに渡った後(2012年~13年シーズン)の最初のフリープログラム 「ノートルダム・ド・パリ」です。, 技術力向上に全力を尽くしたこのシーズン、羽生選手は初めて、「4回転サルコウ」を試合に入れてきました。, 「4回転トウループ」と「4回転サルコウ」の2本を入れる高難度プログラムは、翌年に控えたソチ五輪を見越して挑んできたもので、4回転のジャンプ構成はソチ五輪シーズンの「ロミオとジュリエット」と同じです。, 休む暇もない、かなりの高難度プログラムで非常に大変そうでしたが、シーズン最初の大会でいきなり4回転サルコウを成功させ、「さすが」な技術成果を見せてくれました。, しかし、一方で、羽生選手がコーチ陣と、英語での意思疎通に苦労しているであろうことが、シーズン当初の演技からは、見ているだけでもよく伝わってきました。, それまでの羽生選手は、何を表現しようとしているのか、見ていてすごくよくわかる選手でしたが、カナダに渡ったあとしばらくは、何を表現すべきなのか、羽生選手がちょっと戸惑っているかのように、私には見えました。, でも、言葉の問題が主原因なら、羽生選手は頭がいいから、上手く意思疎通ができるようになったら、次第にそれは解消されていくだろうと私は信じていました。, 環境の変化が大きかったこの年は、羽生選手にとって、様々な点で、とても大変な年だったろうと思います。, このプログラムで個人的に一番おススメなのは、最も壮絶な演技となった、シーズンラストの 「2013年世界選手権」 で演技されたものです。, 羽生選手は直前に体調不良や怪我が続き、あの得意のショートプログラム「パリの散歩道」(1年目のバージョン)で珍しく大失敗してまさかの順位に。, 優秀な選手が多数いる状態の日本は、翌年のソチ五輪に出場できる権利を「3人分」絶対に欲しかったのですが、同じく代表だった他の2選手の不調も重なり、ショートの終了時点で、出場権「3枠」獲得が危ぶまれるほどの、まさかの「がけっぷち」状態に追い込まれてしまいました。, 全日本選手権で初優勝していて、事実上トップ選手としての期待を背負っていた羽生選手は、そのことに相当な責任を感じたらしく、痛み止めを打ちながら痛みを堪えて出場し、まさに「決死の覚悟」「ど根性」を見せてくれた演技が、この演技です。, 怪我のせいで技術面では絶好調とは程遠いものの、それでも、「本来の羽生選手らしさ」や「魂」が演技に完全に戻ったように見え、安心したと同時に、とても感動したのを覚えています。, このシーズンは、同じ「ノートルダム・ド・パリ」の曲を使って、(一部は羽生選手とは違う曲ですが)で、アイスダンスのメリル・デービス&チャーリー・ホワイト組(ソチ五輪・アイスダンス金メダル)が、とんでもなくロマンティックで秀逸な演技を披露していました。, 男子シングルとアイスダンスとは評価ポイントが違うしやることも違うし、アイスダンスは男女二人で演じるから表現できる幅も違うし、迫力も違うので、もちろん比較はできないしそもそもが別物なのですが、シーズン途中で羽生選手はその彼らの演技の世界観を「素晴らしすぎる」と絶賛していて、「あの世界観を僕も出したい」とまで表明しています。, (参考1 :羽生選手、当時のインタビュー(2012年NHK杯後) → http://web.canon.jp/event/skating/interview/int_hanyu3.html ), (参考2 → メリル・デービス&チャーリー・ホワイト組の、羽生選手絶賛の「素晴らしすぎる」演技  2012NHK杯「ノートルダム・ド・パリ」http://www.nicovideo.jp/watch/sm19427331  ), これを絶賛して、自分でも「この世界観を出したい」とまで思う羽生選手は、相当ロマンティックで情熱的、美しく崇高なのものが好きなのだな、とわかります。, この感性は、昨年のロミオとジュリエットにも少し出ていたと思うし、今シーズンの「オペラ座の怪人」にもきっと大きく出てくるでしょう。, 男性一人だけで、あの二人の演じてみせたロマンティックで情熱的な世界観を表現するのは、本当に至難の業だし「男子シングルでそこまでは無理でしょ!(笑)」と私でもさすがに思ってしまいますが、同時に私は、こういう世界観を出したいと願い、ひるむことなく表明し、努力できるような、「17歳(当時)男子シングル選手」である羽生選手を、「素晴らしすぎる」と思ってしまいます!, また、羽生選手は上のインタビュー内で同時に、「自分の演技はまだ40%程度」と非常に冷静に分析していて、上の思いとは裏腹に、「まだ表現できた世界観はない」と言い、自分の演技を淡々と見つめています。, さらに、その前の大会「スケートアメリカ」の演技については、10%程度だった、とまで自分で酷評しているのです。, (しかし、このインタビューと同じ頃、当時のプルシェンコさんは、全ての点において高難度に挑み続ける羽生選手のこの演技を絶賛していて、ナンバー1だと言っていました。), 際立っている身体的な天賦の才能、強みに加えて、上のような豊かな感性と、徹底した冷静さを併せ持っているところ、また、妥協なく、一貫して最高のものを追求しようとする情熱を見せるところが、羽生選手の強みであり、底知れない可能性を感じさせるところです。, こういう羽生選手に、わくわくするな、期待するなといわれても、それは絶対に無理ってものです。(笑), 羽生選手は、(私の記憶に間違いがなければ、)何年か前に、「5歳頃に、自分の中にある世界観を、氷の上で表現したいと思った」という内容をインタビューで答えていたことがあったはずで、その言葉をきいて私は非常に驚き、でも納得し、そんなお子様だったなんて、やっぱりこの選手は、本当にフィギュアスケートをやるために生まれてきたような人なんじゃないか・・・と思った記憶があります。, 羽生選手の子供時代の演技の数々からは、その「表現しようとする魂」が、確かに見て取れます。, 技術面においては一歩一歩、出来る範囲から着々とこなしながら計画的に戦略的に目標に向かっていく羽生選手の姿は、, まさに戦略に長けた戦国時代の武将そのもののようでもあり、アスリートとしての理想的・典型的な姿である その一方で、, そういう芸術的世界観や表現へのあくなき追求心があり、美しさをも徹底的に追求しようとする姿は、本当に私が長年、, 「こんな人がいたらいいのにね・・・」と漠然と思ってきた、「究極のフィギュアスケーター」の姿なのです。, いつのどの、どんなインタビューでも、羽生選手が妥協なく一貫して主張してきたことがあります。, それは、「表現も技術も、どちらにおいても、(あるいは全ての点において)、最高レベルのことが出来る選手になりたい」という内容の言葉です。, インタビュアーが「技術と表現の、どちらに重点をおいて、頑張りたいですか」とか、「どちらに優れた選手になりたいか」などというような質問を尋ねると、必ず、「両方」とあっさり答えてしまう羽生選手。, 「そこをあえて、あえて、どちらかを選ぶなら、どちら?」などというようにしつこく誘導されても、羽生選手は笑いながらも頑として、「両方です」「全部です」「どちらもです」などと答え続けてきました。, 普通の選手は、そこで、「どちらかといえばこちら」、という方を答えます。 それが当たり前だったのですが、羽生選手は、それをやったらまるで負けを認めるとでも思っているかのごとく、絶対にそこで妥協しない。, 「スケーターって、『アスリート』であり、『アーティスト』でもある。そのどっちの魂も、捨てちゃダメなんだと思っています。」と答えています。, 羽生選手の目指すのは、この頃から既に「金メダルの先にあるもの」であって、メダリストになることが最終目標ではありませんでした。, 羽生選手のその目標に向かいつつある、その過程にある一つの演技として、またその羽生選手特有の「半端なき覚悟」と「凄まじいまでの根性」が、顕著に現れている演技として、この演技を見てもらえたら、と思います。, 羽生選手がこの世界選手権(3月)の前―――つまり、4大陸選手権(2月)出場の後、酷いインフルエンザにかかって、10日間も氷から離れていたことを、きちんと説明してくれています。↓, その後さらに左ひざを痛めて1週間休んでいたそうですし、(ご本人インタビューによれば、「きついトレーニングをしてしまい、左足の腱を痛めてしまった」そう)、さらに試合当日も直前に右足首を捻挫した等、数多くの困難が続いた状態で迎えた試合です。, (この動画ではそこまでは説明されておらず、解説者はどうやら怪我のことは知らされていなかった印象です。), それでも、ドイツ語解説者たちは、「信じられないほど、凄い!」と驚嘆し、勇者だと絶賛し、羽生選手が翌年のソチ五輪で、金メダル候補であるとここでしっかりと認めてくれています。, ドイツ語解説者たちは、「スポーツの本質」だという、自らの限界を探り出すことを羽生選手がここでやってのけ、4回転サルコウにひるむことなく挑戦してリスクをかけたこの演技を高く評価し、「どう取り組んだかが素晴らしい」と絶賛しています。, 演技終了後、足の痛みや緊張も極限だったのか、感極まったように、リンクを出た途端、羽生選手が涙を流して泣いています。, 得点表示を待つ間、よくよく聞いてみると、羽生選手が「足痛い、足痛い・・・」って、苦痛に顔を歪め、足をさすりながら小さな声で泣きそうに呟いているのがわかります。, 日本男子シングルのソチ五輪出場枠「3枠」が危ぶまれることは、事前にはちょっと想像できない事態だったため、私もすごくハラハラしました。, でも一番ハラハラしたのは、「羽生選手がここで無理しすぎて、来年のソチ五輪に出られなくなるような致命的な怪我でも負ったら・・・、そんな身体の状態になっちゃったらどうするの!!」という点でした。, 私は、もちろん「3枠」あるに越したことはないけれども、たとえ出場枠が「2枠」だったとしても羽生選手は絶対に出られると信じていたため、正直に言えば、ここであまり無理してほしくありませんでした。, でも、「羽生結弦」という奇跡の天才スケーターは、そんなことを全く気にも留めていないかのように、「この試合に全力を尽くす」という、凄まじい責任感と根性を見せました。, 羽生選手は、胸の部分に輝く巨大な十字架を、まるで逆に背負いながら演技しているかのようにさえ見えました。, 氷の上というのは、地上と比べても全然勝手が違い、ちょっとの変化でも非常に繊細に、体調の影響が反映されます。ちょっとした体のゆがみも、顕著にスケーティングに反映されてしまいます。, スケート靴は、ほんのちょっとでも、ブレードの位置や角度、エッジの状態が狂うと、あっという間にできるものも簡単にできなくなったりするし、逆に靴を変えたら出来ないものが簡単に出来るようになることさえあります。, 織田さんが少し前に、「朝起きて、立ち上がった瞬間に、その感触だけで、今日は4回転を飛べるかどうかがわかる!」などと告白していたほど、微妙な身体の変化に敏感なフィギュアスケート選手たち。それほど、繊細な競技。, ちょっとした体調不良でも繊細に影響が出てくるこのスポーツで、しかもこの重大な勝負のかかった究極の場で、病み上がりで怪我までしていた羽生選手がやってのけたこの演技が、いかに常識を超えているのか、(しかも、異なる種類の4回転2本!!) いかに精神面でも超人的なのかを、ちょっとだけでも想像してもらえたら・・・と思います。, 羽生選手がこの時に見せたものすごい責任感の強さ、痛みへの耐性、恐れなき全力投球ぶりは、改めて羽生結弦選手の強さそものものだと思いましたし、本当にただただ圧倒されてしまいました。, 日本人がソチ五輪に3人出場できたのは、この時の羽生選手の「決死の頑張り」があったから、です。, 私は、この時の羽生選手の姿勢や態度、覚悟等を見て、深く感動する一方で、心臓には悪すぎたので、(笑)、羽生選手を応援していくには、応援する側にもそれなりの覚悟が求められるんだな・・・と強く感じました。, とにかく、ファンとしては怪我の早期回復を祈るのみの日々が、その後はしばらく続きました。, 参考までに、当時の羽生選手の、オリンピック枠、「3枠獲得」への覚悟がわかる番組の動画が、こちらです。 → http://www.dailymotion.com/video/x16stm2_3%E6%9E%A0%E7%8D%B2%E5%BE%97%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A6%9A%E6%82%9F-%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6_sport, こちらは、同じく世界選手権の、日本語解説のものです。画質がとても良く、カメラワークも良く、羽生選手の息遣いまで聞こえてきそうな演技動画です。, 羽生選手に3枠獲得の行方がかかっていた日本での解説の、この異様に張り詰めた緊張感!, ニコニコ動画でご確認ください。 → http://www.nicovideo.jp/watch/sm20526867, 当時、解説者の中で唯一の元4回転ジャンパーであった本田武史さん(2002年ソルトレイク五輪・4位、2002年・2003年世界選手権銅メダリスト)が、解説しています。, 怪我が完治しないまま世界選手権に出て壮絶な目にあったことのある元・選手として、この時の羽生選手の痛みや辛さ、この状態で4回転を跳ぶことの困難さや恐怖を、きっと誰よりも理解しているはずの本田さんが、この時の羽生選手がやったことに、驚愕しています。, 直前の6分間練習では、怪我のせいで(羽生選手は)全くジャンプが決まっていなかったそうです。, にも関わらず、本番では、足元が危ういながらも、ことごとくジャンプを決めてきた羽生選手の驚異的な精神力と忍耐強さを見て、解説の本田さんの声が、感動と驚嘆で震えているように聞こえます。, その後、本田さんは、痛みを堪え抜いた羽生選手のこの演技が、技術点としてはどのように判定される可能性があるのか、同じく元4回転ジャンパーとしてよく理解しているその厳しいポイントなどを、非常に的確に解説してくれています。, 動画上のコメントではなぜか一部の人から批判的に書かれてしまっていますが、本田さんというのは、「男は黙って4回転!」とか、4回転のコツをきかれた時には、「4回まわって降りるだけ!」と答えたような、いくつかの名言(迷言?(笑))で当時の私を爆笑させてくれた、冷静でサバサバした面白い方で、4回転なしでは表彰台も無理な「元祖・4回転時代」を戦い抜いた方でもありますので、この時、怪我を抱えながらも「男は黙って4回転!(笑)」を、文字通り、しかも2度も実行してのけた羽生選手を、高く評価していないはずがないと思います。, 私にはこの時の本田さんの声が、非常に感動し、羽生選手の痛みに深く共感しつつも、解説者としてきちんと解説し、羽生選手に良い点がつくのを本当に願ってくれていると感じられます。, いつも淡々としている本田さんの震え声と驚嘆のため息のおかげで、この時、羽生選手が成し遂げたことの大変さが、胸にしみ入るようにわかりました。, 羽生選手の演技が、時に不思議な形で人々の胸を強く打つのは、誰にも真似できないほどの真剣さと、危険を顧みない、命がけに近いほどの演技を平気でしてしまうからこそ、なのかもしれません。, しかし、痛み止めを打っていても泣き出すほどの痛み・・・ やはり、無理しすぎたのではないかと思えたので、私はこの後しばらく、羽生選手の怪我の状態が非常に気になっていました。, 次のものは、同じ世界選手権の、イタリア語解説・(翻訳つき)です。 (ニコニコ動画・ 動画主様、拝借します。翻訳の方、ありがとうございます。), (ニコニコ動画で画面上の文字を消すには、右下のセリフ吹き出しマークをクリックしてください。 ただし消すと、解説の翻訳も見られません。), こちらでは、解説者たちが、直前の6分間練習でジャンプが全く決まっていなかった羽生選手を見て、, 「6分の間、一つもジャンプは決まらず、フェンスにぶつかったりと 何かを失ったように見えたわ」といい、さらに、, 滑走順が練習直後の1番目滑走だったため、その状態から全く休む暇もなかった羽生選手が、本番ではここまでやった姿を見て、, 「彼は全てを出し切った」 「これは奇跡ですよ」 と述べて、大感動しています。 そして、, 「私たちは本当に、彼に喜びを感じます」 「私たちは心からユヅルを嬉しく思います」(以上、訳・動画のまま)と演技中も演技後も、コメントしています。, 超のつく「負けず嫌い」で、徹底的に努力できるだけでなく、時に自らの利益をも省みず、選手生命を賭けるような演技が出来てしまう人。, 高い反省力、冷静な判断力と同時に、勝負時には躊躇なく決断・実行できる強い意志と情熱。, 驚異の柔軟性・高い身体能力に加え、これらの精神面をも備えている稀な選手だからこそ、羽生選手には是非ともオリンピックチャンピョンになってほしかったし、絶対になれるだろうと思っていました。, しかし、一方で、このような「五輪出場枠のかかった」ような、特殊な試合であるという状況を除けば、この時のような怪我の状態のまま、無理して高いリスクを負って演技をしてほしいとは、私はもう思いません。, 羽生選手のそういう精神面はすごく好きだし心から尊敬するけど、演技そのものも本当に好きだから、本当に身体を大事にしてほしい。, でも、羽生選手の人生だから、最後は 羽生選手が自分で決めたこと、その決断を、全力で応援する。, そういうファンでありたい、そうできるファンでありたい・・・  私個人は、そう思っています。, ところで、羽生選手のこの衣装は、ジョニー・ウィアーさん(元全米王者)の過去の有名な「アヴェ・マリア」の一つの衣装とかなり似ています。, 羽生選手は、ジョニーさんのこの「アヴェ・マリア」にかなり魅了されたことを、著書・「蒼い炎」の中で語ってくれているので、よほど気に入っていたのか、あるいは、似たような何かを目指したものと推測されます。, 私の記憶に残っている、ジョニーさんの歴代演技の中で最も印象的だったのも、この「アヴェ・マリア」でした。, ため息が出るような、「これはもう男子シングル枠じゃなくて、女子シングル枠にいくべき!(笑)」などと思えたほどの美しさと優雅さでした。, (参考: ジョニー・ウィアーさんのエキシビション「アヴェ・マリア」はこちら。 → https://www.youtube.com/watch?v=2G_E3cwRZ2o#t=129 ), 演技が始まる前は、色使いの衣装の影響で、上半身が下半身に比べて華奢に見えすぎる気がして、羽生選手のスタイルが活かせていないように私には思えていたのですが、演技が始まってみると、逆に、ノートルダム・ド・パリの登場人物の精神的な脆さやはかなさ、切なさ等を表せているように思え、不思議な美しさが出てきます。, 羽生選手の演技を見ていていつも凄いと思うのは、演技が始まると、衣装や音楽にまつわる、私の個人的な好き嫌い感情を軽く乗り越えて、魅了させてしまうほどの力をもっているところです。, 左右の腕と手のデザインが対極になった、見ているだけで、混乱し、相反する感情さえもを沸き起こしてくれるこの不思議な衣装で、「ノートルダム・ド・パリ」の曲と話のテーマの複雑さを表現しようとしていると思われます。, 恐らくこの衣装と音楽を見る限り、この演技で羽生選手は、ロミオとジュリエットの時の「ロミオ」のように、一人の人物ではなくて、「ノートルダム・ド・パリ」に出てくる、複数の登場人物を表現しているのだろう、と推測されます。, この「世界選手権」の時は、テーマである複雑すぎる悲恋、それに伴う”究極の苦悶の姿”と、羽生選手が切実な思いで、「実際に相当な身体的苦悶にあえぎ、精神的な格闘を伴いながら、演技した」姿とが、うまく重なってみえた気がします。, 『 是が非でも日本の3枠を獲得したかった羽生選手の強く激しく切ない思い 』は、その激しさと切実さにおいて、ノートルダム・ド・パリにおける 『 決して結ばれない相手への激しくも切ない恋慕 』と重なるようにして、見る者の胸を打ったのかもしれません。, (参考までに、ノートルダム・ド・パリの内容については、こちら。→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA, しかし、シーズンを通して見てきて、私の中で一番印象に残ったのは、間違いなくこの「世界選手権」での演技でした。, 人は、本当は演技の「何」を見ていて、「何」を感じ取っているのか・・・  そんなことを、強く考えさせられてしまった演技でした。, 以前、プルシェンコ選手が、日本の本田望結ちゃんに、「本当の表現というのは、心でするものなんだ」と アドバイスしていました。, 長年、他を圧倒していた、フィギュアスケート界の皇帝・絶対王者の言葉の重みは違います。, 羽生選手は、よく、見る者をも完全に巻き込むほどの演技をしてくれます。そして、そのレベルが凄いのです。, 逆に、羽生選手の「覚醒の時」(DVD、ブルーレイ)にも収録されている、「2012年全日本選手権」で初優勝を遂げた時のものと、およびその直前に行われた、「2012年グランプリファイナル」の時のものは、足取りもしっかりしていて、怪我していた2013年3月の「世界選手権」のものとは、安定感や余裕が全然違い、それぞれ、細かい部分での美しさに違いがあります。, 世界選手権という、一番大きな大会で、必ず激闘ぶりを見せ、結果を出すことの出来る羽生選手は、本当に大舞台に強い方です。, ここまでの強いアスリート精神、ド根性、不屈の精神、男っぽさを見せてくれる選手というのは、フィギュアスケート(男子)という種目では、今まではなかなかいなかったように思います。, 私は、羽生選手が文字通りトップに上がってきたら、男性にも広く人気が出てくるだろうと予想していたのですが、それは、そういう顕著な「アスリート根性」が男性受けし、, 今までのフィギュアスケートの男子のイメージを覆していく可能性があるんじゃないかと、思っていたからです。, そういう風に、競技としても興味をもった男性たちが、気楽に、後ろめたさもなく、フィギュアスケートを「スポーツとして」、また同時に、「芸術の一つとしても」、楽しく見に行けるようになるといいのにな・・・、と私は個人的には思っています。, 実際、羽生選手が登場してから、スポーツとして興味を持てるようになった男性は、以前よりもかなり増えているように、私は感じます。, 羽生選手が、ここまでの陰湿行為を繰り返してきた犯罪者の伊藤聡美の衣装を、本当に希望することなど、決してありませんしあり得ませんので、全世界中のファンの皆様は、それをよく知っておいてください!!, ただ、コーチ不在とはいえ、沢山の方々に支えられて、そして、えー、練習の時から、いろんな方々に支えていただきました。, 戦略に長けた戦国時代の武将そのもののようでもあり、アスリートとしての理想的・典型的な姿である, 日本人がソチ五輪に3人出場できたのは、この時の羽生選手の「決死の頑張り」があったから, 「6分の間、一つもジャンプは決まらず、フェンスにぶつかったりと 何かを失ったように見えたわ」, 少しでも「希望」と「光」のある春へ!陰湿ないじめの実態暴露、全日本選手権2020のEX「メダリスト・オン・アイス」で「春よ、来い」と「Let Me Entertain You」を披露した羽生選手!, 羽生選手と「幸せのかけら」その1:「 絶望や不幸から脱出したいと願うあなたへ!」幸せの正反対とはいったい何か~聖書が語る「不幸」の本質を知る!, 羽生選手を取り囲む状況でいろいろ思うこと ~深刻な被害の2次被害と、皆さんに考えていただきたいこと~, 羽生選手が優勝した、全日本選手権2020のフリー「天と地と」演技動画と、インタビューその他, 折山さんの記事で、今回の試合に至るまでの裏事情や想いなどが書かれた記事です。必見です!, 全日本選手権2020、優勝した羽生選手の新ショート「Let Me Entertain You」とインタビュー動画その他, 最高おススメ演技 その20 世界歴代最高記録を何度も更新 ショパンの「バラード第一番」, こちらに、この動画の英訳から、私が日本語に変えたものを載せておきますので、ご参考までに。, http://moscowm.blog61.fc2.com/blog-entry-945.html, 最高おススメ演技 その13 「花は咲く」 ~日本語・英語・フォトメモリアル版・東北4人版・ピョンチャン版~, http://www.dailymotion.com/video/x2wbhbg_150702-1min-%E8%8A%B1%E3%81%AF%E5%92%B2%E3%81%8F-%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B_sport, http://www.nhk.or.jp/sendai/hanasakuhanyu/, https://itunes.apple.com/jp/album/flowers-will-bloom-single/id711362299, NHK「明日へ―支えあおう―」復興支援ソング 花は咲く (NHK出版オリジナル楽譜シリーズ ), 花は咲く NHK東日本大震災プロジェクト「明日へ―支えあおう―」/菅野 よう子 混声3部合唱 パート別参考音源CD付(EME-C3008), https://www.youtube.com/watch?v=8UYLQ7Yev_k, https://www.youtube.com/watch?v=Xbn-r9Gn_so, https://www.youtube.com/watch?v=QWWfWmUROPY, http://blog.goo.ne.jp/hananinarouyo/e/b21e63eb49ca022355fecc62a1be353b, 最高おススメ演技 その18   3冠王となった ソチ五輪シーズンの「ロミオとジュリエット」, http://web.canon.jp/event/skating/interview/int_hanyu3.html, http://www.dailymotion.com/video/x16stm2_3%E6%9E%A0%E7%8D%B2%E5%BE%97%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A6%9A%E6%82%9F-%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6_sport, https://www.youtube.com/watch?v=2G_E3cwRZ2o#t=129, http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AA, 「天と地と」「SEIMEI」の源、羽生選手ともう一つの「Origin」ーー爆心地付近の奇跡の生存者、その孤独な生涯から羽生選手に託された「幸せのかけら」と、『世界で一番尊い使命』, 人間の存在価値と日本の未来~ 「自殺大国」「不妊大国」「災害多発国」日本の問題と、羽生選手の二つの演技に込められていたメッセージ, 羽生選手から、医療関係者の皆様宛と、読む皆様に出された、今のメッセージ全文と、羽生選手の平昌五輪金メダルの真実, 羽生選手と「天と地と」「Origin」そして「SEIMEI」の「原点」~ 「牧師として生まれ変わった元特攻隊員」 猛烈軍国青年が体験した悲劇と絶望、その胸に生き続けた人たち, 羽生選手と日本の未来応援企画 ・憎しみと絶望と命の危機を超える「愛」に出会った人々の証言 ~世界で今も生きて働かれているイエス=キリストの真の力と、人間の幸せ~, 新フリー「天と地と」と、羽生選手の25歳の誕生日・「12月7日」の「Origin」に込められた想いーー元・真珠湾攻撃の総隊長が、戦後・アメリカで謝罪と平和の伝道者として生涯を捧げた「勇気の真実」と記録, 「羽生結弦展 共に、前へ」東日本大震災・あの日、そして今・~2020年12月16日東京会場スタートで全国各地で開催予定!.

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